専門卒と大卒の生涯年収の差について
理学療法士や作業療法士を目指そうと考えたとき、やはり気になるのは年収・収入面の話。
他のページでも書いたとおり、平均の年収は専門職であり国家資格であるにも関わらず、そこまで高くないという現実に触れてきました。
それでも安定性がバツグンで、復職もしやすいという点はやはり無視できない利点です。
とはいえお金がなければ生きていくことができないのもまた現実。
このサイトでは専門学校をオススメしていますが、専門学校と大学を比べた時に、結果的にどちらが収入を稼げるのでしょうか?
修業年限や初任給を加味したモデルケースを、以下でご紹介します。
転職の場合は現在の仕事や年齢によって変わってきますので、参考程度にご参照ください。
それぞれの算出について簡単に解説いたします。
1行目は記載の通り、専門学校の平均年間学費と大学の平均年間学費を比較しています。
2行目では専門学校の場合卒業して収入を得ているため、大学との差額に開きが出ています。
3行目では大学も初任給を得て、やはり大学の方が初任給は高くなります。
しかし専門卒は既に経験を積み、昇給をしているため同額です。
4行目以降では大学の初任給の勢いで昇給も幅もあがり、専門学校卒業を上回ります。
計算上30代では大学が少し上回ります。
しかし30代にもなると学歴よりも経験・経歴の差によって役職が付き、大学と専門学校の差がなくなります。
専門学校の方が1年も経験が長いため、40代以降役職についた場合は大卒の年収を上回ります。
医療系3年制 専門学校 |
医療系4年制 大学 |
通年の差額 | |
---|---|---|---|
3年生 | 平均年間学費: 1,200,000円 |
平均年間学費: 1,500,000円 |
専門学校 +300,000円 |
新卒 /4年生 |
初任給(年収): 2,500,000円 |
平均年間学費: 1,500,000円 |
専門学校 +4,300,000円 |
1年目 /新卒 |
年収: 2,800,000円 |
初任給(年収): 2,800,000円 |
専門学校 +4,300,000円 |
20代 | 年収:3,000,000円×7年= 21,000,000円 |
年収:3,200,000円×7年= 24,000,000円 |
専門学校 +1,300,000円 |
30代 | 年収:4,000,000円×10年= 40,000,000円 |
年収:4,200,000円×10年= 42,000,000円 |
大学 +700,000円 |
40代 | 年収:5,200,000円×10年= 52,000,000円 |
年収:5,000,000円×10年= 50,000,000円 |
専門学校 +1,300,000円 |
表はモデルケースのため、実際とは異なる場合があります。
やはり医療系を目指すなら大学より専門学校が得?
イメージケースでみると、結果的に40代になると差額は1,300,000円となりました。
これは1年間の学費とほぼ変わらず、結局先に社会人経験を積める専門学校卒の方が生涯年収に期待を持てます。
逆に言えば、専門学校でストレートに国家資格を取得できなかった場合、大学に入る方がお得だという結果になります。
しかし理学療法士の国家資格合格率は80%を超えており、専門学校ではしっかりと対策してくれるので90%は堅いです。
そう考えると、やはり収入が高くなる専門学校の方がお得なのではと筆者は考えます。